jozkado’s diary

オナ禁を実践しながら『オナ禁論』執筆をする院生の業務報告。執筆のためのメモなど。

8日目——「オナ禁」言説にある論争、データの選択について

【研究ノート】

オナ禁」アプリ内の匿名チャット内でのやりとりは基本的に流れていくので、今後これをどのように取材をするかは検討する必要があるが、「オナ禁」言説における論争を拾い上げるには良い場所であるように思う。観察から見えてくることをメモしておく。

  • オナ禁」を何日続ければ「効果(メリット)」があるのかをめぐる論争。「7日でリセットvs. 長期」の構図がある。前者の根拠となっているのは「7日目にテストステロン値がピークに達し、その後は値が下がる」という科学的(?)知見に基づいているという(「オナ禁」否定論者もこれを根拠とするケースがある)。

  • リセット論争の下位言説に、「「オナ禁」と「エロ禁」(ポルノグラフィを観賞するなどの行為を禁止すること)はセットとすべきか否か」がある。これに賛成の立場は「エロを見た時点でリセット」扱いとなる(より厳密にはこの立場の中にも「自発的にエロを見ない(=ネット上の広告などで目に入ってしまうことは許容される)」と「ありうるエロを排除する(=ネット断ち)」という立場に分かれそうだが)。反対の立場は「「オナ禁」中にポルノを見てもよい」といった”寛容派”となる。

  • オナ禁」アプリ内の匿名チャット機能は、「オナ禁」継続日数によってレベル分けされている。上位レベルのユーザーは下位レベルのチャット内にもコメントできたり閲覧できたりするが、下位レベルのユーザーは上位レベルのチャットを閲覧することもできない。また、匿名チャットでのコメントには発言者のレベルが付記されている。このことから、上位ユーザーが下位ユーザーのチャット内で発言するとき、発言に何らかの力関係が生じている可能性がある。

また、これは今後より研究の方向性が明確になってくるときに検討すべき事項であろうが、研究の問い、用いる理論的枠組みに応じて、適切なデータを選択する必要があるように思う。

  1. オナ禁」そのものが社会において存在する意味を考えようとするなら、「オナ禁」に取り組んでいる個人のブログや手記を素材とするのが良いのではないか。

  2. オナ禁」の実践の現場においてどのような力が働いているのかを見ようとするなら、「オナ禁」コミュニティ(例えば上記のようなアプリ利用者のコミュニティなど)を素材とするのが適しているのではないか。

 

【日記】(20/06/08)

6時40分起床。昨夜までの疲労は抜けたようだ。今日からまた頑張れる。

昨日でレポートは片付いたので、多少は研究の進捗も生むことができた。Pythonの勉強を行い、アート・ワールド論と、「自己啓発」の文化社会学的分析を行った牧野智和の著書を中心に読んだ。

しかし、やはり時間が足りない。

オナ禁」を継続できず、生活リズムも乱れていた4~5月が本当に悔やまれる。なぜあの頃、「暇だ」などと言っていたのか…。

公開していても仕方がないので、今をとにかく充実させる。

明日は4,5限と重いゼミがあるので、その準備を周到にしつつ、自身の研究の進捗も少しでも生もうと思う。

筋トレは、ルーティーン(胸筋)と胸筋の部位集中トレーニング。徹底的に胸を痛めつける日であった。