jozkado’s diary

オナ禁を実践しながら『オナ禁論』執筆をする院生の業務報告。執筆のためのメモなど。

12日目

【日記】(20/06/12)

7時20分起床。やはりこれくらいの起床時間が身体的にはちょうどいいのではないか。

今日は自由に動けるのが午前中だけだった。牧野(2012)と、石田淳『集合論による社会的カテゴリー論の展開――ブール代数と質的比較分析の応用』を読んだ。石田論文は特に6章が面白いと感じる。「日本人」というカテゴリーが適用されるのは日本国籍を有しているからか?日本在住だからか?親が日本人だからか?日本語を話すからか?これらの条件をブール代数分析を用いた緻密な作業で検討を加えている。ロジスティック回帰分析のやり方の参考にもなる。おすすめ。

 

牧野(2012)を読みながらふと思ったことをメモ。

  • 自己啓発としてのオナ禁」を扱うとしても、「男らしさ」の議論は逃れられない。それは自己啓発じたいに「男らしさ」や「女らしさ」といった基底的な参照項が維持され促される側面があるという牧野(2012)の指摘にある通りである。ジェンダー論にどの程度踏み込むかは、おそらく「オナ禁」と「自己啓発」との間の距離とも関わってくるように思う。

 

あと、Jamie MullaneyのEveryone Is NOT Doing It: Abstinence and Personal Identity(2006)が届いた。これは禁欲に直接フォーカスを当てた文献。牧野(2012)が焦点化する「自己のテクノロジー」ともIdentityというキーワードで接続する可能性がある。とにかくゴリゴリ読み進める。

 

夕方から22時まで個別指導があった。小学5年生の国語から数学・英語・大学受験の小論文まで、幅が広くて非常に疲れてしまった。1人1人にとって密度の濃い時間を提供するのはハードで常に試行錯誤を要するが、充実感は半端ないと思う。

 

明日も午後からは自分の時間にはならないので、起床からの動き出しを早めたい。